デジタルを活用したこれからの学び
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18有識者インタビューProfile高橋純(たかはし・じゅん)東京学芸大学教育学部教授、日本教育工学協会会長、東京都教育委員。中央教育審議会臨時委員(初等中等教育分科会)、文部科学省「教育データの利活⽤に関する有識者会議」委員などを歴任。著書に『学び続ける力と問題解決―シンキング・レンズ,シンキング・サイクル,そして探究へ』(東洋館出版社)などがある。▶ Expert Interview Part-1インタビュー動画はコチラ!《デジタルを活用したこれからの学び》とは一体、どのようなものですか? 学習指導要領や中央教育審議会答申との関係も含めて教えてください。《デジタルを活用したこれからの学び》におけるICT活用の意義とはどのようなものですか?学習指導要領では資質・能力を育むコンピテンシー・ベース*¹の学びのポイントとして「主体的・対話的で深い学び」がうたわれました(深さ)。一方、「令和の日本型学校教育*²」では、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実の前段階として、「一人一人の子供を主語にする学校教育」という言葉が示されています(多様さ)。「深さ」に加えて「多様さ」までを受け止める学びが《デジタルを活用したこれからの学び》であり、その学びを実現するために「デジタル学習基盤」が必要である、と整理できます(→16ページ図版参照)。*1…コンピテンシー(資質・能力)を基盤とした教育課程 *2…「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~」(中央教育審議会答申・令和3年1月)子供一人一人の求めに応じて情報を瞬時に手に入れることができ、子供たちがいつでもどこでも何度でも繰り返し学習できる「デジタル学習基盤」が整備されたことで、子供が自分で問題解決をする際に友達の取組を参考にする「他者参照」が容易になりました。先生も子供の取組を確認し、必要に応じて助言に行くといったことが可能になります。子供たちの問題解決活動を、コンピュータの支えで更に充実させることができるようになります。デジタル学習基盤のイメージ子供一人一人の求めに応じて、動的に、無駄な手順がほとんどなく瞬時に、いつでも、どこでも、何度でも、繰り返し、学習ができる基盤©2024 高橋純(東京学芸大学)デジタルを活用したこれからの学び01Q 02Q 学びの「深さ」と「多様さ」を受け止めるもの、それが《デジタルを活用したこれからの学び》です。

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