デジタルを活用したこれからの学び
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30ページへ続く19「うちの児童・生徒には《デジタルを活用したこれからの学び》は難しい気がする」と感じる学校では、どこを目標に取り組めばよいでしょうか。逆に、「うちの児童・生徒は既に自ら学ぶ姿勢ができている」と感じる学校もあります。そのような学校でも《デジタルを活用したこれからの学び》に取り組む必要がありますか?学級の中で児童・生徒の到達度に差があるときは、それぞれの子供たちをどのように支援すればよいでしょうか。まずは授業全体の2割を目指して試してみてはとのことですが、今後、全ての授業を《デジタルを活用したこれからの学び》に変えていくべきなのでしょうか。一人1台端末で子供一人一人の様子を把握しやすくなっていますから、授業の終わりに振り返りを書かせるなど、子供の今の学習の状況を把握することを目標に、まず取り組んでほしいと思います。その学習の状況を基に一人一人の子供への手だてを考えていく中で、自然と複線型の授業づくりへと誘われていくのではないかと思います。《デジタルを活用したこれからの学び》で大事なのは、子供一人一人が自分の過去と比べてより一層力が付いたかという観点です。到達目標や達成目標といったことを意識するばかりではなく、子供たちが過去の自分に挑戦して自己更新を繰り返していく姿勢を育てることを目標に取り組んでいただけたらと思っています。漢字や計算といった基礎的な知識・技能とは違って、思考力や判断力、表現力といったものにはゴールがありません。ですから、十分にできていると思っている子でも、もっと上があるよと励ますことでびっくりするような成果を上げることがあります。また、自分ではできないと思っている子でも、自分なりのペースで取り組めば、数か月前の自分と比べて成長できた自分を実感することができます。やはり、それぞれの子供の自己挑戦、自己更新を支援していくことが大事になってくると思います。これまでの一斉授業での発問というのは特定の子供ではなく、平均的な子供への発問にならざるを得ませんでした。しかし、コンピュータで一人一人の様子が手に取るように分かるようになった今、そのような平均的な発問のままでよいのかという見直しも必要になります。その意味で、今後は自然と多くの授業が《デジタルを活用したこれからの学び》のスタイルになっていくのだろうと私は思っています。03Q 04Q 05Q 06Q

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