3問いに対して、他者と協働してアイデアを出し合いながら、最適解・納得解を見付けて解決していこうとする。そんな素敵な授業づくりを、一緒に考えていきませんか。 東京都教育委員会では、「東京都教育ビジョン(第5次)」(令和6年3月)において、施策展開②「『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善の推進」の中で、「デジタルを活用したこれからの学び」を示しました。また、「東京都学校教育情報化推進計画」(令和6年3月)において、クラウドを活用した授業デザインの具体を整理しました。 これからの授業の在り方については、国のワーキンググループにおける議論を注視しつつ、都として研究を進めてきましたが、先進的に取り組む地区の取組から見えてきたものは、学び方を身に付け、自己調整を図りながら主体的に学習に取り組む子供の姿です。 このような姿を実現するには、子供が自ら学び方を選択し、自立した学習者になることを目指した授業づくりが必要です。自ら学びの見通しをもちながら、他者と協働して調べ、考え、自分なりの答えを導き出す学びを、各教室で生み出していくことが求められています。そして、こうした授業づくりを進める上で重要なことは、教員が指導観を転換することです。いかにうまく知識を伝達するか、いかに巧みに講義するかといった指導観を転換し、学びたいという子供の意欲をどのように喚起するのか、環境を通してどのように子供を育成するのか、などを注意深く検討し、子供の学びの文脈に寄り添って支援することが重要となっています。 研究校では、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実するとともに、子供が学習課題や学習方法等を自己決定する学びの実現に向け、効果的なデジタルの活用方法を検討し、実践研究を進めました。当初は、子供に学びを委ねることのイメージをもてなかった教員も、少しずつ理解を深めていくことができ、今では実践の輪が広がっています。本冊子では、研究校の取組を伝えるために、うまくいったことだけでなく教員が直面した悩みや不安も含め、掲載しました。これまで続けてきた指導を変えることは、誰しも戸惑いを感じると思いますが、それを乗り越え、生き生きと学ぶ子供たちの姿を実現している先生方の取組が、授業改善のポイントの理解の一助となることを願っています。 東京都教育委員会はじめに
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