デジタルを活用したこれからの学び
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31《デジタルを活用したこれからの学び》では、教員も子供も、自己挑戦、自己更新が重要な考え方になります。東京学芸大学教育学部教授 高橋純《デジタルを活用したこれからの学び》での評価・見取りのポイントを教えてください。小学校・中学校・高等学校という発達段階の中で、《デジタルを活用したこれからの学び》をどう進めていけばよいでしょうか。また、《デジタルを活用したこれからの学び》で大学入試にも対応できるでしょうか。今後、《デジタルを活用したこれからの学び》に取り組む全ての先生方にメッセージをお願いします。先生方から評価について聞かれるとき、その多くは評定についての質問なのですが、まずは評価の部分が非常に大きなポイントになると思います。複線型授業では一人一人に助言をしていくことが多くなりますので、素早く子供の状況を評価して助言をするという部分が従来と大きく変わってきます。自分の学習指導を改善する意味での評価というものがこれまであまり行われてこなかったと思いますが、そうした見取りを積み重ねたうえで、評定としては当面、これまで同様に、評定する資質・能力に応じた手法を用いていくことになるかと思います。学習に向かう態度や習慣づくりの時期である小学校低学年に関してはこれまでと大きく指導法は変わらず、中学年になってから一人一人自走するために必要なスキルのトレーニングを始め、高学年くらいからそうしたスキルをつなげて発揮する探究的な学習ができるようになっていく。指導の時期は実態に応じるかと思いますが、自走して学ぶスキルをしっかりと指導することが重要でしょう。中学校・高等学校に関しては、そういった基本的なスキルが十分に備わった子供たちであれば、いろいろな教科の中で複線型で学んでいくということができますし、現在進められているコンピテンシー・ベースの大学入試の改革の流れにも、この学び方は十分対応できるのではないかと思います。見通しのつかない社会で生きていく子供たちに、いかに本当の意味での「生きる力」を育んでいくか、そういったことへの挑戦が求められていると思います。私たちにとっても答えがない戦いですので、試行錯誤を繰り返しながら、皆さんと共により良い学校教育を構築できればと思っています。10Q 11Q 12Q

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