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写真を公開する前に(2)
1 写真やコメントなどのリスクを考えて、並べてみましょう。
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リスクの変化に注意しよう
写真を公開する前に、「この写真を公開するとどの程度のリスクがあるかな」と考えることは重要ですが、その場合に気を付けなければならないのは、「リスクの変化」です。
例えば、1枚の写真だけでは、それほどトラブルにつながるようなリスクがなかったとしても、複数の写真がつながると、投稿者の住所や生活状況が分かり、高いリスクに変化することがあります。また、自分は裏アカ(同じ人物が自分の本来のアカウントとは別に設けているアカウントのこと)だからバレないだろうと思って投稿した写真から、自分の本来のアカウントが紐付けられ、特定されてしまうこともあります。
さらに、高校生のときにはリスクが低かった写真が、就職や進学した場合にリスクが高くなることもあります。SNS では、写真や動画を公開していろいろな人に見てもらうことも楽しみの一つであり、「絶対に写真を公開しない」というのはなかなか難しいと思いますが、こうしたリスクの変化を意識しながら、せめて「どの範囲になら公開してもよいか」ということを考えるようにしましょう。
日常でも、家族には話すけれど友達には話さないこと、友達には話すけれどクラス全員には話さないことなどを判断していますが、それと同じように、リスクが変化したとしても大丈夫と考えられる範囲で公開する場所を考えることが重要です。 -
ネットの特性
写真や動画を公開する場合にはネットの特性を意識しておかないと、想定外のリスクが発生することがあります。ネットの特性とは、例えば右のようなものがあります。
写真や動画を公開する前には、このようなネットの特性を意識するようにしましょう。①拡散性:公開された写真はすぐに広がり、たくさんの人が見ることができること
②記録性:一度公開されるとなかなか削除できないこと
③特定性:情報が組み合わさると住所や生活情報が特定されること
④流出性:情報が簡単にコピーでき、情報がもれることがあること