-
災害時SNSの活用
あなたは、友人と自然豊かな観光地に旅行に来ています。
夕暮れ時、観光地で休んでいると、突然、スマホから緊急地震速報の音が鳴りました。
すぐに今まで経験したこともない大きな揺れがありました。
大きな揺れは数十秒続き、揺れが収まった後、周囲を見ると、倒壊した建物が目に入りました。大地震が起きたことが分かりました。
2時間後、地元の方の誘導で、ある建物に避難しました。地元の方や観光客など、十数人が集まっています。あなたは、家族の安否が心配になり、家族に電話しましたが、つながりませんでした。 -
1 家族と連絡を取るために、事前にどのような準備をすればよいでしょうか。家族がスマホを使えなくなった状況も想定し、SNSを使う場合と使わない場合の、複数の方法を考えましょう。
あなたは、今の状況を知るためにスマホを操作しました。非常に大きな地震が起きたことは分かりましたが、自分のいる地域がどういう状況なのかが分かりません。
そのうち、避難している人たちが、「山の向こうにある化学工場が爆発したらしい。ここも危険だ。」と叫び始めました。あなたはネットで調べてみましたが、そのような情報は見付かりませんでした。あなたは、本当だろうかと疑問をもちました。 -
2 災害時には、根拠のないうわさに惑わされ、誤った行動を取ってしまうことがあります。
災害の状況を正しく把握するために有用なサイトや、SNSのアカウントを調べましょう。避難して二日目の夜を迎えました。水や食料は足りていますが、おむつや持病の薬が不足しているようです。
避難所の責任者は、食料・物資の状況について、関係機関とすぐに連絡を取らなければいけないと考えています。あなたは、もしも自分が責任者だったら、避難所の状況をどのように把握し、どのように伝えるだろうかと考えました。 -
3 この事例のようなときに、情報を取りまとめて伝えるときの注意点を考えましょう。
食料・物資の情報を
集めるときの注意点相手に短時間で伝え
るために、情報を整
理するときの注意点
もう一度見直しましょう
防災ブック「東京防災」
首都直下地震などの災害に対する事前の備えや、発災時の対処法などについて役立つ情報をまとめた防災指針です。「防災ノート」
「防災ブック」を有効に活用し、防災について調べ、考え、家族と一緒に行動(防災アクション)するための防災教育教材です。 -
災害関連の投稿を人工知能で整理・要約「災害状況要約システム D-SUMM」
災害時に、自治体等が必要な対応を行えるよう支援するシステムの研究が進んでいます。
平成28年10月から試験公開されている、災害状況要約システム「D-SUMM(ディーサム)」(Disaster-information SUMMarizer)というシステムでは、人工知能を用いて、Twitterに投稿された災害関連情報をリアルタイムに分析し、被災状況の概要を分かりやすく提示することで、各種救援、避難等を支援するものです。
SNSの活用が、自治体の支援に役立つ日が近付いています。「災害状況要約システムD-SUMM」
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
D-SUMM公開アドレス https://disaana.jp/d-summ/