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東京都教育委員会は平成28年度に、情報モラルについて、児童・生徒が主体的に考え、学ぶための補助教材「SNS東京ノート」を作成しました。
それから、1人1台端末の時代になり、GIGAスクール構想など現在の教育現場に合わせてアップデートした教材が必要になりました。そこで、「GIGAワークブック東京」を開発しました。
「GIGAワークブックとうきょう」3つのポイント
① 情報活用と情報モラルをセットで学ぶ
これまでの情報モラル教育は、情報のリスクのみが強調されることが多くありました。本教材では、リスクだけでなく、上手な情報活用の方法をセットにして学ぶことができます。例えば、端末を使って写真を撮る場合には、写真を撮るときの上手な撮り方と、写真を撮るときのマナー、さらにはトラブルを防ぐための方法やトラブルがあった場合の対応なども学ぶことができます。
② 45分でも15分でも実施できる
これまでの情報モラル教育は、学級活動や道徳、総合的な学習の時間などを使い、45分で実施するケースが多くありました。もちろん、45分でじっくりと考えることも重要ですが、本教材はそれに加えて、ICTの活用場面(写真を撮る、調べる、共有する…)において、モジュール(15分)を利用して、短く情報モラル等を学べる教材となっております。ぜひ、ICT活用の前後でご活用ください。
③ 3C(消費者、市民、職業人・つくり手)の視点で考える
これまでの情報モラル教育は、個人がどのようなモラルを身につけるか、個人がどのようにリスクを回避するかという視点でつくられていました。本教材では、この視点を拡張し、3C(消費者:Consumer、市民:Citizen、職業人・つくり手;Career)の視点で作成しています。よき消費者として、リスクを回避し上手に使うことはもちろん、よき市民として、情報社会に参画し、社会に働きかける、よき職業人・つくり手として、新しい情報社会をつくっていくことを目指しています。